伝統的な素麺の食べ方

日本の夏を代表する食べ物である素麺。この記事では、素麺の伝統的な食べ方を紹介します。

冷し素麺

最も一般的な食べ方です。茹でた後の素麺を冷水で締め、小ねぎや生姜、みょうがなどの薬味と一緒にめんつゆにつけて食べます。関西地方では、冷やし中華のように錦糸卵やハム、キュウリなどを添えて食べることもあるようです。

冷たくて喉越しも良い素麺は食べやすく、夏バテの人にもぴったり。

流し素麺

冷やし素麺の一種である流し素麺は、半分に割った長い竹筒に水を流し、そこに茹でた素麺を流してすくいとるという食べ方です。九州の一部では、「そうめん流し」という、回転する円形の装置に水を張り、そこに素麺を流して食べるものもあります。卓上の流しそうめんといったところでしょうか。

にゅうめん

煮麺とも書き、温かいつゆをかけて食べる素麺です。蕎麦やうどんと同じ具材を加えたり、煮込んで柔らかくしたりしても美味しい、冬に食べたい一品です。

ご当地素麺

日本各地で、地域に受け継がれていた素麺の食べ方があります。

代表的なものとしては、沖縄の「ソーミンチャンプルー」が有名です。茹でた素麺を野菜や肉製品と共に炒めるという、つゆで食べる素麺とは全く異なる調理法です。

また、滋賀県長浜市には、「焼鯖素麺」というほぐした焼き鯖と素麺を一緒に煮込んだ滋味あふれる料理があります。家庭料理ですが、お客をもてなす際にも振る舞われます。